住宅ローン ④ ~事務手数料・保証料~

こんにちは、広報の福島です。

今日は、見落としがちな「事務手数料」「保証料」
についてです(o^―^o)
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:事務手数料って何?

事務手数料は、住宅ローンの知識が少ない方は見落としがちですが、
かなり重要な住宅ローンの比較検討ポイントです。

住宅ローンの手続きにかかるのが、
この事務手数料や住宅ローン代行手数料です。

金融機関ごとに大きな差があるので、事前によく確認しましょう。

事務手数料には...
契約時に3万円~5万円程度を定額で払う一括支払い型と、
融資額の1~2%など、融資額に応じて支払うものの
2パターンがあります!


前者の場合はわかりやすいのですが、
注意したいのは後者の場合です。


:高額な事務手数料に注意

たとえば、融資額2,000万円、事務手数料が融資額の2.1%なら、
事務手数料は42万円と思いのほか高額になります。

融資額が3,000万円なら、63万円の事務手数料です。

金利だけで選んでしまい

「事務手数料をこんなに払うなら、ネット銀行の住宅ローンで
事務手数料5万円のほうがよっぽど良かった」

なんて話はよくあります。

一部金融期間が取り扱う民間ローンの中には、
事務手数料を無料にしているところもあります。

また、フラット35は、
取り扱いのある金融機関によって手数料が異なります。

支払う事務手数料などを金利負担に換算して
融資金利と合計したものを実質金利といいます。

住宅ローンは、単純に融資金利で比較するのではなく
実質金利で選ぶ必要があるでしょう。

事務手数料とは別に、住宅を購入する不動産会社に
住宅ローンの手続きを任せると、
住宅ローン代行手数料(住宅ローン斡旋料)が
かかることがあります。

住宅ローン代行手数料は、必ず請求されるとは限らず、
金額も会社によって差があります。

一般的には、10万円程度です。

ただし、中には50万円といった
法外な費用を請求する悪質な不動産会社もあるようです"(-""-)"

費用は事前によく確認し
あまりに高額の代行手数料を請求された場合は、
そうした業者からの購入を検討しなおすことも考えましょう!!


:ネット銀行は事務手数料、大手都市銀行は保証料

また、諸費用を事務手数料だけで選んでしまっても
返済負担が大きくなってしまいます。

というのも...

ネット銀行は、事務手数料という形で
5万円~融資額の2.1%という費用設定をしていますが、
その分保証料は無料。

大手都市銀行は、事務手数料は3万円と定額ですが
保証料は金利を0.2%上乗せで約50万円~150万円ほどの費用負担。

特に保証料の負担は、金利0.2%上乗せと
一見、安そうに見えますが、
返済までにかかる費用が100万円を超えることも多いため、
注意が必要なのです((+_+))

諸費用だけを考えればネット銀行の方がお得と言えます。


:負担の大きいローン保証料

諸費用のなかでもっとも負担の大きいローン保証料。

ローンを返済できなくなったときに備えて、
ローン保証会社に支払うお金がローン保証料です。

マイホーム購入時にかかる諸費用の中でも
特に大きな割合を占めます。

ローン保証料は、連帯保証人を立てずに
住宅ローンの申し込みをするときに、
ローン保証会社に支払う費用です。

ローン保証料の支払い方法には、
大きく分けて一括前払い型と利息組み込み型の2つがあります。

一括前払い型は、
ローン契約時に保証料をまとめて支払う方法です。


:保証料は金利の0.2%。ただし、100万円以上の費用負担に。

利息組み込み型...
ローン保証料をローンの金利に組み込んで支払う方法で、
返済期間中、0.2%程度を金利に上乗せして払います。

利息組み込み型は、一時金がかからないのがいいところですが、
一括前払い型に比べて
総返済額が多くなってしまうのが難点です。

結果として...

「金利の低い住宅ローンを選んだのに、
保証料が利息組み込み型で0.2%ということは
保証料が無料のところの方が実質の金利は低くなっていた。」

ということも少なくありません。

借入額3,000万円で35年間金利1%で借入をした場合

・保証料無料の住宅ローンの場合
総返済額35,567,998円

・保証料金利に0.2%の住宅ローンの場合
総返済額36,754,487円

保証料のありなしで120万円も返済額が変わってくるのです。


:ネット銀行の住宅ローンは保証料が無料の場合が多い。

ローン保証料の金額は...
金融機関がどこの保証会社を利用しているか
融資額、返済年数、返済方式などによって変わります。

また、一部には保証料無料のローンもあります。

ネット銀行の場合は、
保証料が無料の場合が多いため、人気があります。


:返済が免除されるわけではない。

万が一、ローンの返済ができなくなったときには
ローン契約者に代わって、保証会社が残債を支払ってくれます。

しかし、返済が免除されるわけではありません!!!

ローン保証会社は残債を一括返済した後、
ローン契約者のもとに資金を回収しにきます。

ここでお金が用意できなければ、
住宅を競売や任意売却など処分して、返済を求められます。

つまり、ローン契約者のためというよりは、金融機関が
資金回収のリスクを負わないために支払っているもの。

その保証料をローン契約者が負担しているというわけです。



手数料や保証料は、見落としがちです。

いつどんな支払いが必要になるのか
しっかり把握しておきたいですね(^_-)-☆